牛海綿状脳症(BSE)発生による米国産牛肉の輸入禁止措置を受け、牛丼チェーン最大手の吉野家ディー・アンド・シーは30日、深夜閉店店舗の拡大や、カレー丼など牛肉を使わないメニュー追加を柱とする営業見直し策を発表した。
記者会見した安部修仁社長は「来年2月半ばまでに輸入が再開しなければ、牛丼の提供を中止する」と表明し、経営基盤に重大な影響が及ぶ可能性も示した。
同社の牛肉は約99%が米国産で、現状では来年1月末に調達が難しくなるため、営業見直しで当面の在庫減少を抑える。

おぉ、ついに決断しましたか。実はわたくし、松屋の牛丼より吉野家の牛丼ほうが好きでございまして、個人的には値上げもやむなしかなあ、なんて思っていたのですが、まあ99%が米国産じゃあ、しょうがないやね。
もっとも、

同社の店舗は原則的に24時間営業で、深夜帯の休業は14店舗だけだったが、これを30日から順次174店へ拡大。年末年始の休業店舗も従来の11店から123店へ増やす。
また、来年1月1日から牛肉を増量した「特盛」の販売を中止し、朝の定食を全時間帯で販売。1月12日には「カレー丼」を発売するほか「いくら鮭丼」「焼鶏丼」などを順次展開する。

とあるので、深夜労働族(タクシーの運転手さんとか道路工事系のヒトビト、および吉野家で働く“フリーター”とか大学生とか)にとっては打撃かも。まあ「松屋」とか「得得」とか「なか卯」とかいろいろあるので、各自調査してがんがっていただきたい。無理にがんがる必要もないが。
個人的に期待したいのは「いくら鮭丼」とか「焼鶏丼」といった新メニューか。
[追記]
といっていたら、29日付で以下のような記事が。

米農務省当局者は28日の記者会見で、ワシントン州でBSE(牛海綿状脳症狂牛病)感染牛が発見された後、日本などが米国産牛肉の輸入を禁止したことについて、「科学的に十分な根拠があるものではない」と述べ、早期輸入再開に期待を表明した。

出来レースってことは……、ないよねえ。