能力主義

今の能力主義って、どうも人件費抑制の手段に使われているだけのような気がするなあ。使えないヤツを炙り出して給料払わないとか首切るとか、そういう使い方ばっかのような。能力主義と言えば聞こえがいいけどねえ。

能力主義がお題目になって、人件費の抑制やリストラに利用されるようになったのは、

  • 能力主義を活かせるシステムを作る能力に欠けていた

ってのが一番大きいんじゃないかなあ、なんて思ったり。同時に、自身の能力のベクトルをきちんと見積もって、そのポテンシャルを最大限に活かせるポジションを獲得しようとしない、ってのも大きいのかな、とか。
「与えられた環境で最大限努力します」という日活任侠系はカコイイんだけど、おそらく能力主義とは相反する世界なんだろなあ。
でもそういうナニワブシ的というか逆境に打ち勝ってこそ漢という世界観を持ってると、本人のベクトルを無視したトンデモな仕事を振られて1年後にリストラリストの上位をしめる、なんてことになりかねないような気が、したりしなかったり。
個人のベクトルをきちんと見積もることのできる能力をもった上司なら、そんなことはないだろうけど、そこに対する能力主義ってのは、往々にして不問に伏せられるシネ!*1

*1:おぉ、意図せず意味深な文末