プロジェクトに関する暴言

初期目標値と達成率さえ間違わなければ、新規プロジェクトなんてものは、たいていの場合(まあ山あり谷ありだけど)立ち上がる。
問題はそのプロジェクトを継続するためのリスクを見積もることができるかどうかなんだけど、これまたたいていの場合そこまで頭をまわしてくれない。というか、指摘すると一定の理解を示すわりにそれが反映されない。
もしかすると、これは特異なケースなのかもしれないのだけれど、たとえばシュリンク状態とされる市場へのアプローチ(ノウハウやドゥハウも含む)をそっちのけにして、新規事業はもちろん既存の事業も凍結ないしは整理縮小し、減収増益による基礎体力の増強(最低限だけど)をはかったあとだと、たしかに新規プロジェクトを立ち上げたくなる(とくにトップが)のもわかる。そのプロジェクトが既存の事業にはなくて、なおかつ既存の事業を支える(あるいは相互乗り入れも視野に入れる)ことができ、さらに他社の事業と明確に差別化できればできるほど、飛びつきたくなる気持ちもわかる。
でもさあ、その事業(というかプロジェクト)をノンストップで転がしてゆくことのリスクって、本気で考えたことないでしょ。
雨後のタケノコのごとく新規プロジェクトを立ち上げて、その大半を立ち枯らせてるわけだからさあ、そういう前例をたくさん見てるとね、声をかけられても(うれしい反面)躊躇しちゃうんだよね。「どうせまた、転がす現場のことは考えずに、初期段階でのみ好き勝手なこと言いっ放しで終わるんでしょ」とか。
「IT業界はテクノロジーと同様日進月歩」とか「ビジネスのスクラップ&ビルド」とか言ってた口で「ブランド力を強化」なんていうのは、そろそろやめにしねえ? 「既成のブランドとは別ブランドを立ち上げる」ってのならまだしも。
やっぱ組合を作るしかないのかねえ(←事実誤認)。