たとえばなし

あなたの会社に派遣社員がいるとする。彼(あるいは彼女)はあなたの会社のデータベースに接続し、郵送用のネームタグをプリントアウトする、という作業を行なっている。
ある日、アプリケーションの誤操作によって住所/氏名/年齢/職業/電話番号/クレジットカード番号が画面に1200人分表示され、その上そのデータがプリントアウトされてしまった。
不幸にも(というかイマドキのシステムなんだから当然)プリンタはLANに接続されており、さらに運の悪いことに不良社員のひとりがその束を持ち帰ってしまう。
一方、派遣社員はびっくりして上司に通達し、実際に誤操作を再現して調べてもらったところ、データベースシステムそのものにバグがあり、彼(あるいは彼女)の誤操作はものの見事にそれにヒットする方法だった。
報告を受けたシステム管理者が調べてみると、データベースシステムを導入したベンダーからのメールは、単にリプレイスを勧める文面であり、“バグがあるがゆえのリプレイス”とは到底思えない内容。
システム管理者がデータベースシステムを停止し、ベンダーとやり取りをしている間に、派遣社員である彼(あるいは彼女)は、派遣仲間にその操作方法を教え、「あれはヤヴァイから、気をつけないと見ちゃいけないものまで見ちゃうよ」と忠告し、プリントアウトした紙の束を持ち帰った不良社員は、ハッカー気取りで「こーゆうのを持ち出すのなんて、ちょろいよ」とスキャニングした4人分をアップロードしてしまった。
4か月ほど経って新聞やテレビが騒ぎ始めたため、あなたはなんらかの対応策を採らなければならなくなる。それは以下のいずれでしょうか。(30点)

  1. 派遣社員に損害賠償を請求する
  2. 不良社員を特定し、彼(あるいは彼女)と派遣社員に対し、損害賠償を請求する
  3. システム管理者に損害賠償を請求する
  4. 不良社員派遣社員はもちろんのこと、操作方法を知った上司もシステム管理者も含めて、損害賠償を請求する
  5. バグをきちんと報告しなかったデータベースシステムのベンダーに損害賠償を請求する
  6. とりあえず目に付いた人に損害賠償を請求する
  7. 友人・知人に相談する
  8. その他

では、あなたが別の派遣社員だった場合、どうしますか?(20点)

  1. 派遣社員を辞める
  2. 誤操作を見つけても黙っている
  3. せっかくだから誤操作を試してみる
  4. その会社に派遣されそうになったら泣いて詫びる
  5. 友人・知人に相談する
  6. その他