頭悪くてごめんね

一生懸命考えてもよくわからないことは世の中には多々ある。そういうときはご飯をいっぱい食べてさっさと寝てしまいなさい、と言ったのはウチの祖母だ。その言いつけにしたがって寝たものの、どうしても気になって寝てなんかいられなくなった。
原因はコレだ。

ACCSからの個人情報漏洩について、ACCSと被害者(個人情報が公開された人)3名がoffice氏に対して損害賠償請求訴訟を起こしました。
http://www.askaccs.ne.jp/ http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200402/27/2.html http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/02/27/2250.html
まあ、これ自体は妥当な動きでしょうね。ACCS(ファーストサーバ/ヨセフアンドレオン含む)側の不備はあるものの、確実にoffice氏はやりすぎたのですから。

ACCS(ファーストサーバ/ヨセフアンドレオン含む)側の不備はあるものの確実にoffice氏はやりすぎた」からACCSが損害賠償請求訴訟を行なうのは妥当と読めるんだけど、そういう具合に読んでいいんだろうか? 個人的には、

本来なら個人情報を晒された(本来の)被害者が訴え出るのは office と ACCS (と、サイト構築を担当したヨセフアンドレオン ) の両者のはずだ。office は不用意に ACCS から引っこ抜いたリストを公開した罪、 ACCSヨセフアンドレオンには、3年もの間、サーバの設定に関して重大な欠陥を放置した という責任がある。
ところが ACCS は、本来の被害者を抱き込み、自らも被害者という立場に立つという戦法をとった。これはサイバーノーガード戦法 どころではない。もっとひどい。
自分の過失をひた隠しにし、問題をすり替え、責任の所在を曖昧にするどころか他者に転嫁するというまさに最悪の展開だ。

というのが一般的な読み方だと思っていたのだけれど。
とやさんの言うようにACCSの行動が妥当であるのならば、ソフトバンクは異常な会社だということになる(ような気がする)。一方、gtk's memo.には開発者の視点から「(ACCSの行動は)サイバーノーガード戦法よりもっとひどい」と書いていて、至近距離で開発者を見ている身としては非常に納得できる。でも、ASKACCSの利用ユーザーの立場からだと、今回の件は数え切れないくらい壮大なはてなマークを頭上に漂わせたまま悶々とせざるを得ない状況なんだ。
だって、単純に考えると、ある日突然、かつて訪れたことのあるサイトの主宰者が訪ねてきて、「いや、あなたの個人情報が脆弱性指摘の名の下にスッコ抜かれてばら撒かれました。ついてはわれわれと一緒にスッコ抜いた奴に対する訴訟を起こしましょう」と持ちかけられるわけでしょ。個人情報をばら撒いた奴には腹が立つけど、なんでお前らと一緒に訴訟しなきゃいかんの、それって訴訟詐欺じゃねーの? とか思っちゃうんだよね。これってヘンなのかな。欠陥のあるCGIを使用していたお前らの責任は? とか思うのはユーザーとしてヘンなのかな。それともそんなことを考えずに訴訟に乗っていればお金が入ってくるから、いいじゃない。ということなのかな。いや、もしかしたらとやさんのネタなのかもしれない。というか、そうであってほしい。
まさかYBBが今回の騒動でセキュリティがより強固になったのと同様に、ACCSもこの件でセキュアな環境を構築する必要性を痛感しただろうから、そのための資金をofficeからふんだくったれ、とかいうオチじゃないよなあ。それだったらイヤ杉。