以下は和解

イラク人質関連ですっかり影が薄くなっているけど、MicrosoftSun Microsystemsが和解したことを、わたしゃ書きとめておきたかったのだった。
広告課のO青年はリリースと同時にメールで「どーなるんですかっ!」と質問してきたし、今日はいつも以上にやつれた感の高いI君が「(取材先で)その件について触れていいものかどうか……」とヨレヨレしながら聞きにきた。いや、ただのIBMLinux包囲網なんじゃないかと見ているおれに訊かれても困るんだけどね。
ただまあ、個人的かつ無責任な予想としては、そんなにいきなり劇的に状況が変わるわけじゃないと思うんだよね。
サーバー側でJavaLinux)というのはもはやデフォルトで、これは今さらひっくり返しようがない。正攻法で勝負してひっくり返すだけの体力は、MicrosoftにもSun Microsystemsにもない。でも、Microsoftには.NET Frameworkがあって、さらにスマートクライアントもある。Microsoft的にはJavaとは別の独自Webテクノロジーがあるから、そこを育てて行きさえすればJavaを越えることはできる。現状ではとりあえずJVMさえクリアすれば、Microsoft的には問題がない(というか少なくなる)。だからといって油断は禁物で、Eclipseが完全にASPECT指向を取り込む前に、Visual Studioにもそれに類する機能は実装したい。そのためにもIBMは牽制しておきたい。
一方、Sun Microsystems的には、JavaもサーバーOSもIBMに奪われつつある状態で、このままだと某雑誌同様ジリ貧は免れない*1。ただし、.NETとうまくおしゃべりできれば、延命は可能だ。なぜなら、今後は“上から下までWindows”が敬遠されたように、“上から下までJava”だけのシステムなんかありえなくなるからだ*2。さらに、おまいらIEだの寝介だの火狐だの歌劇だの各種ブラウザに配慮したスクリプトなんか書きたいですか? という話もある*3。とすれば、スムーズに.NETと会話ができるようにSun MicrosystemsのサーバーOSをチューニングしてあげれば、Linuxに勝てる*4。それどころか、大いなる裏技としてSun MicrosystemsのサーバーでYukonが走れば、LinuxDB2も遥か後方に追いやることができる。シューマッハもびっくりだ。これなら、両者ともに笑いが止まらない(Microsoftのほうが若干トーンが高そうだけど)。
おれが中学生のときに社会科の教師に「ロシア*5の油田からパイプを繋いで原油を輸入すればいいと思うかもしれんが、それは現実的ではない」と言われたことを思い出した。教師は続けてこういった。「油田のバルブを閉じられたらどうする?」。

*1:って、おい!

*2:ホントかなあ

*3:Macromediaの製品を使うという手もあるけれど、入力系のUIはやっぱり専用アプリケーションにはかなわないのではないか、という気もする

*4:かもしれない

*5:もちろん当時はUSSR