じいさん、かっこよすぎ

行動主義―レム・コールハースドキュメント
瀧口 範子
TOTO出版 (2004/03)
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読了。
なんというか、人はどこまでもタフになれるものなのだなあと、いたく感心する。おそらく人はマルチ(擬似マルチだと思うんだけど)で思考することはできる。僭越ながらあたくしも毎日夕飯を想定しながらおやつのシュークリームの選択をするわけだし、その際の飲み物もシュークリームを手にした瞬間にある程度確定している。さらに財布にストアしてる大小さまざまなコインが、店員の要求に応えられるかどうかも気にしていなければならない。
ただまあこのケースはたいてい十数分のことであり、より長期的な期間(たとえば1時間とか2時間とか)においては、成り立たない*1。気を抜くと、メールを書きながら、果たして誰に当てているのかすらわからなくなるのだから、マルチで思考し続けるということは一瞬たりとも気が抜けないということだ。
というわけで、レム・コールハースは気の抜けない人生を、まさに疾走し続け、怠惰なあたくしはそれを読んで「こーゆう親戚がいると自慢できるけど、友人だったらしんどいなあ」などとシュークリームを頬張りながら思うわけです。

*1:少なくともあたくしには