友来遠方

高校時代の友人が半年振りに上京。30センチのクリスマスケーキを一緒に食い倒した奴だ。
昔は平気で48時間ノンストップのバカ話に花が咲いたものの、歳のせいかオチにたどり着く前に「何の話だったっけ?」などという悲しい状況にしばしば陥り、訊かれた方も茶々を入れてるうちに話の本筋を見失っているから「んーと、なんだっけねえ」などということになり、結局、何の話をしても「昔はよかったねえ」という結句さえあれば、会話は成立するいう発見にいたる。
この歳になってもいろんな発見ができるというのはシアワセなことであるよなあ、とお茶を飲みながらしみじみする。