チャンドラー

某所に鈍く反応しつつ。
フィリップ・マーロウに出会ったのは親父の本棚。ハヤカワポケミスだった*1。あの雰囲気にすっかり魅了されて、原書まで購入し、清水俊二訳と対比させながら舐めるように読んだのは、高校3年の秋。
田中小実昌訳は一人称が「おれ」で、清水マーロウに比べてアグレッシブな感じがしたのだけれど、これは遠い記憶の中の印象だからなんとも。
歳を経て思い出されるのは、大鹿マロイのたたずまい。あれは、なんだか知らんが今になって存在感が膨れ上がってきている。

*1:カバーはなかった