STLのことなど
某所とか某所とか某所に微妙に反応。つか、ちょっと思い出したことなど。
『STL標準講座』(ISBN:4881357786)という書籍が世の中にはあって、今はどうか知らないけれど、刊行された当初は腰巻(とは今は言わないのかな? えぇと帯のことです)に
「C++のコードが100分の1に短くなる」
とか書いてあった。さすがに「ほんまかいな」と眉毛にツバを塗ったものの、当時はSTLなんか知らないヒトだったので「ヘタレなプログラマでもSTLを使うとソースが100分の1になるんだー」なんつって澄んだ瞳をうるませたものです。
で、実際に100分の1になったという話はもちろん、「80分の1になりました(当社比)」などという話も聞かず、むしろ やねうらお さんのサイトで「減るかー! ヴォケーっ」的な書き込みを見て「あーやっぱり*1」とか思ったり。その後、手前もVBな世界にどっぷりだったこともあってすっかり忘れておりましたですが、よく考えたらキチンと自分の頭で考えることのできるプログラマなら、STLを使わなくても見通しのよい、短くてきれいなソースコードが書けるでしょうし。そういうコードを記述できないプログラマがSTLに頼っても、そんなに効率があがるわけでもないような気もするし。
なんかもう、いろんなテクノロジーが登場してくるけど、
- 要求をイメージできる
- そのイメージを他人と共有できる
- 共有できたイメージを成果物に落とせる
という能力がないと、いつまでたっても埓があかんだろうなあ、なんて我と我が身を振り返ってみたりする午後8時。
*1:なにが?