購入 at 紀伊国屋新宿本店

『VB6プログラマーのための入門Visual Basic.NET独習講座』(ISBN:4774119326
この書籍のいいところはVB6.0ユーザーを対象としつつ、VB6.0ユーザーは知らない新規のVB.NETユーザーにも読めるように作られているところ。たとえばそれは目次にも如実に表われていて、「こんなことをVB.NETでやってみたいんだけど」というネタが五十音順に並べられた、いわゆる逆引き索引が別立てで掲載されていることからもわかる。索引をたどると「やってみたいこと」を実現する簡単なサンプルがあり、それを入力することですぐに“やりたいこと実現”へと結びつけることができる。サンプルの周辺記事を読めば.NET特有の考え方もわかるし、その上VB6.0のプログラミング作法まで一望できるという按配だ。もちろん頭から順にきちんと読んでゆけば(VB6.0を知らない読者にとっては、VB6.0プログラミングの作法解説で少々混乱してしまうかもしれないが)、.NETプログラミングのイロハがわかるという寸法。
すなわち、行きつ戻りつして読んでよし、教科書風に読んでよしの一冊。
でも、サンプルの大半がVS.NETの使用を前提としているようで、個人的にはそこが残念。同じ著者の、
『新プログラミング環境C#がわかる+使える @IT技術叢書シリーズ』(ISBN:4774114847
のように、vbc.exeを使用したVB.NETのみの一冊がほしいところ。こっちはオライリーに期待するしかないのかなあ。